「ガーダ パレスチナの詩」の一場面。パレスチナ難民の女性が生き生きと描かれている
国連が定めた6月20日の「世界難民の日」を前に、12日から京都市と兵庫県内の5大学で「難民映画上映会」(難民を映画から考える会in関西主催)が開かれる。映画を通じて難民問題への理解を深めてもらうことを目的としており、上映に合わせて国際ボランティア団体の関係者や研究者、作品を手がけた監督らによる解説もある。
上映作品の一つ、「ガーダ パレスチナの詩」は、ガザ地区難民キャンプで生まれ育った女性ガーダの生き様に迫るドキュメンタリー。若い頃は地元の古い慣習に反発心を覚えたガーダだったが、やがて民族の歴史と向き合い、パレスチナ人としてのアイデンティティー(帰属意識)に目覚めていく様子を、日本人ジャーナリスト古居みずえさんが10年を超す交流をもとにフィルムに収めた。封建的な男性社会であるパレスチナにあって多くの女性の生の声を紹介する試みが意欲的だ。
また、「ビルマ、パゴダの影で」は、ミャンマー軍事政権による少数民族への迫害の無慈悲さを訴える作品。スイス生まれの女性監督がクルーたちと「観光用PR番組の撮影」と偽ってミャンマーに潜入し、強制労働や拷問を逃れるため、ジャングルの奥深くを移動しながらひっそりと暮らす難民らの証言を丹念に集めた。
いずれも入場無料。問い合わせは日本国際民間協力会(NICCO)(075・241・0681)へ。
□上映スケジュール□
◇「ビルマ、パゴダの影で」
12日午後6時半、京都外国語大(右京区)
◇「Invisible Children」
15日午後5時半、関西学院大上ヶ原キャンパス(兵庫県西宮市)
◇「大地に響く歌」「ガーダ パレスチナの詩」「Invisible Children」「難民 故郷をはなれて」
15〜18日午後3時10分、同大学三田キャンパス(兵庫県三田市)
◇「ガーダ パレスチナの詩」
25日午後4時半、立命館大衣笠キャンパス(北区)
◇「バックドロップ・クルディスタン」
30日午後6時、同志社大今出川キャンパス寒梅館(上京区)
◇「ガーダ パレスチナの詩」
7月3日午後5時半、京都大稲盛財団記念館(左京区) ※古居みずえ監督の解説あり
◇「ビルマ、パゴダの影で」
同11日午後2時半、同
(2009年06月11日 読売新聞)