
「歴史・文化を活(い)かした地域づくり」
長崎県・金子原二郎知事
「国外視野に観光戦略を」
熱心に講義する金子知事(京都市の立命館大で)
京都市の立命館大で6日、「第4期全国知事リレー講座」(立命館大、読売新聞社主催、総務省、文部科学省、全国知事会後援、大学コンソーシアム京都協賛)が開かれ、金子知事が「歴史・文化を活(い)かした地域づくり」と題して約600人の学生らを前に約1時間半、熱弁を振るった。
(松本晋太郎)
金子知事の登壇は2005年6月以来で3回目。知事は厳しい財政事情や人口の減少など長崎を取り巻く環境の厳しさを指摘。「観光を活性化させ、交流人口を拡大することで県全体の経済の底上げが可能」と強調し、九州新幹線長崎(西九州)ルートや、県美術館、長崎歴史文化博物館の建設など社会基盤の整備の必要性を説明した。
さらに、「ソフトの充実も必要」とし、世界遺産登録を目指している「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」や歴史ガイドブック「旅する長崎学」を編集した「ながさき歴史発見・発信プロジェクト」の取り組みなどを紹介。今後の課題について「国外、特に中国を視野に入れた観光戦略を組み立てていかないといけない」と述べた。
質疑応答では、観光の活性化のための人材育成への取り組みについて質問があり、「県職員だけでは経験が浅いので、観光振興推進本部の本部長を民間の旅行会社から登用し、職員にノウハウを伝えながら誘客に努めている」と答えた。
聴講した法学部2年岩沢奈央さん(19)は「修学旅行で長崎に行った時に教会を見た。その教会が世界遺産に登録されれば、日本全体から注目されるので、頑張ってもらいたい」、同有田清夏さん(20)は「九州に行ったことはあるが、長崎には行ったことがない。新幹線ができれば便利になるので、行ってみようという人が増えると思う」と話した。
(2008年11月07日 読売新聞)