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脱線事故と韓国地下鉄火災の遺族ら初の交流

事故のない社会、日韓の誓い


地下鉄火災の遺族らを前に、JR福知山線脱線事故について説明する藤崎光子さん(左から2人目)(韓国・大邱市内で)=田口直樹撮影

 【大邱(テグ)=田口直樹】JR福知山線脱線事故で長女(当時40歳)を失った藤崎光子さん(69)(大阪市城東区)らが16日、地下鉄火災で2003年2月に約200人が犠牲になった韓国・大邱市を訪れ、遺族10人と初めて交流、事故のない社会への誓いを新たにした。

 藤崎さんは日航ジャンボ機墜落事故(1985年)や信楽高原鉄道事故(91年)の遺族と顔を合わせているが、海外での交流は今回が初めて。

 この日、藤崎さんは、脱線事故で次男が重傷を負った西尾裕美さん(51)(兵庫県伊丹市)とともに地下鉄火災現場の中央路駅を訪ね、〈天国で幸せに暮らしてください〉とのメッセージが書かれた壁の前で手を合わせた。

 同市内では、火災犠牲者の遺族らと対面。藤崎さんが「最後の瞬間に娘のそばにいてあげられなかったことが一番心残り。4年たっても悲しみは癒えない」と涙ぐむと、地下鉄火災の遺族らでつくる「犠牲者対策委員会」の事務局長で、母親(当時56歳)を亡くした黄淳五(ファンスンオ)さん(41)は「家族を失った痛みはよくわかる。遺族にできる最も大切なことは再発防止。活動を通じ大邱を安全な都市にしたい」と力を込めた。

 交流を終えて、藤崎さんは「事故は違っても、大切な人を奪われた悲しみは同じ。犠牲を無駄にしないためにも交流を続け、悲劇を繰り返さない社会にしたい」と話した。

2009年06月17日  読売新聞)
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