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でんぷん加工品海外へ…松谷化学工業

健康、医療まだ伸びる

「でんぷん関連市場は今後も需要が伸びる」と語る松谷会長(伊丹市の松谷化学工業で)

 創業90周年を迎えたでんぷん加工大手「松谷化学工業」(兵庫県伊丹市北伊丹)は、健康、医療関連の加工食品などで需要が増えていることを受け、本社工場の増設を進めている。でんぷんは冷凍食品や飲料、菓子をはじめ、でんぷんから作った水溶性の食物繊維は特定保健用食品(特保)にも使われるなど用途は幅広い。海外にも販路を拡大しており、松谷英次郎会長(83)は「市場はまだまだ伸びる」と意気込んでいる。

 増設されるのは、高齢者がのみ込みやすいよう、食品に添加するえんげ剤として使われる「アルファでんぷん」の生産工場。約5億円を投じ、来年3月に完成する予定という。同社は松谷会長の父親が1919年に創業。もともとワイシャツやシーツ用ののりを製造していた。家庭に冷蔵庫が普及し、冷凍食品が出回るようになると、食感を損なわないために、うどんなど小麦粉製品の一部にでんぷんを使うようになり、55年頃から食品部門に転換。今では「冷凍食品には欠かせない」という。

 ダイエットや健康への関心が高まってきた80年以降はカロリーや血糖値を抑える機能性食品の分野に力を入れてきた。

 安価で加工しやすく、安全性が高い特長を生かし、世界で初めて天然のでんぷんから作った水溶性食物繊維「難消化性デキストリン」(商品名・パインファイバー)は糖の吸収を緩やかにし、整腸作用がある。低カロリーで食物繊維を手軽に補える点でも注目され、特保の認定を受けた約900の商品のうち、300近くに含有成分として利用されている。

 同社は北米や中国などにも進出。「肥満が深刻な問題の米国や、めざましい経済成長を遂げる中国は有望。〈縁の下の力持ち〉として、国内外のユーザーに愛される商品を提供していきたい」と松谷会長は話している。

2009年10月16日  読売新聞)

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