動物共生の世に 未来を見据えて
対談する安田暎胤・薬師寺管主(左)と上甲晃・志ネットワーク社代表(21日、奈良市の薬師寺で)=森田昌孝撮影
現代人の心のあり方を考える「薬師寺21世紀まほろば塾」(法相宗大本山薬師寺、読売新聞社主催)の奈良塾が21日、奈良市の薬師寺で開かれた。全国的な人気を誇る北海道・旭山動物園の小菅正夫・名誉園長の講演や、塾長の安田暎胤・薬師寺管主と元松下政経塾副塾長で「志ネットワーク社」代表・上甲晃さんの対談に約800人が耳を傾けた。
菊池卓雄・読売新聞大阪本社専務取締役が「胸の痛むことの多い時代だからこそ心の大切さが求められ、まほろば塾が必要とされる」とあいさつ。小菅さんは、北海道では、人間がエゾオオカミを駆除した結果、エゾシカが繁殖して田畑や森林を荒らす被害が深刻になった事態を説明。「人間だけで生きているのではない。動物と共に暮らせる世の中を作ろう」と呼びかけた。
対談では上甲さんが、政経塾を設立したパナソニック創業者・松下幸之助さん(故人)が残した「嘆いてもどうにもならないことは受け入れろ。必ず人生に生きてくる」などの言葉を紹介し、未来を見据えた思考の大切さを語った。
(2009年06月22日 読売新聞)