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漱石の愛した京都、発掘し観光名所に

中京・句碑前 市民団体、初の例会

 夏目漱石ゆかりの京都を顕彰しようと、愛好家らでつくる市民団体「京都漱石の會(かい)」は12日、中京区上大阪町の漱石の句碑前で初の例会を開いた。メンバーは、漱石研究者で茶道家の丹治伊津子さん(70)を代表に、漱石の孫で米オレゴン大の松岡陽子マックレイン名誉教授や府内外のファン約50人で、「あまり知られていない漱石の愛した京都を発掘したい」と意気込んでいる。

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新たに設置した銘板と句碑を前に、漱石をしのぶメンバーら(中京区で)

 會は昨年、漱石の生誕100年を記念する句碑の除幕40周年を迎えたのを機に、有志のファンの呼びかけで発足。漱石が大正時代、宿泊中に看病してくれた祇園のお茶屋の女将(おかみ)磯田多佳女に送った「春の川を 隔てて 男女哉」という句を刻んだ碑の前を初例会の場に選んだ。

 この日、発足にあわせて會が建立した句碑を紹介する銘板の除幕式を行い、門川大作市長は、漢字研究者の白川静さんが「吾輩は猫である」の英訳の難しさを指摘したエピソードを紹介し、「漱石の素晴らしさを次世代に伝えたい」とあいさつ。句碑を供養した後、メンバーは祇園周辺の関連史跡を巡り、文豪に思いをはせた。

 漱石は新聞連載した「虞美人草」の取材などで生涯に4回、京都を訪問。初訪問は1892年、友人の正岡子規と一緒だった。「明暗」や「門」のほか、京都の話題は、随筆や書簡集などで度々登場するという。

 會は年2回、例会を開き、漱石作品の読書会や講演会を開く予定。丹治代表は「京都と漱石の関係を調べた研究は少なく、句碑を始め、活動を通して新しい観光スポットを見いだしたい」と話していた。

2008年4月13日  読売新聞)
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