「酒飲みで豪放磊落(らいらく)」。他県から見た高知県人のイメージは鮮やかだ。自分を曲げない「いごっそう」もよく知られている。四国山地と太平洋に挟まれた独自の風土は、多くの偉才を生んだ。高知市だけでも坂本龍馬、板垣退助、中江兆民、植木枝盛、浜口雄幸らが並ぶ。
1980年代に市長選を2度取材し、基礎票で自民に大きく劣る社会、共産党が県都として全国最長の革新市政を更新したのには驚いた。やはり明治維新や自由民権運動をリードした反骨精神の伝統なのかと考えさせられた。91年の県知事選で、高知に全くゆかりのなかった橋本大二郎知事を誕生させた女性たちのパワーもまた、そうだったのだろうか。
今、全国に高知を発信する代表格は、真夏の「よさこい祭り」。54年に始まり、自由な振り付けを許したことで若者が飛びついた。92年からの「YOSAKOIソーラン祭り」(札幌市)など、地元の民謡と鳴子を組み合わせた祭りは数十を軽く超える。進取の精神という点では、これも龍馬と同じ根っこを持つと言えるかもしれない。
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